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“サムスン王朝”重大危機、イ・ゴンヒ会長「手術・入院」で権力空白…どうなる韓国経済

2014.5.26 07:00 産経新聞


“サムスン王朝”が重大な危機に直面している。サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長(72)が5月10日夜、急性心筋梗塞でソウル市内の病院で手術を受けて、緊急入院。最高権力者不在の事態に陥っているのだ。サムスングループをグローバル企業に躍進させ、韓国の巨大財閥としての地位を盤石にした李会長の健康状態は、かねてから「最大のサムスンのリスク」とされ、その存在感は圧倒的だ。旅客船セウォル号沈没事件をきっかけにした朴槿恵(パク・クネ)政権の求心力の低下やウォン高に苦しむ韓国経済が、今度はサムスンの権力継承にゆれる。

注目度はセウォル号事件級

 5月11日の韓国のメディア。セウォル号沈没事件の続報に匹敵するビッグニュースとして伝えられたのは、緊急入院した李会長の容体だった。主要紙はトップ級で扱い、その後も続報が相次いでいる。中央日報(日本語版)は社説を掲載。そのタイトルはずばり「『サムスンリスク』最小化を」だった。

 ロイター通信によると、李会長は1999年に肺がんの手術を受けて以来、呼吸器系に問題を抱え、軽度の肺炎で入院したこともあったという。

 李会長は5月10日夜に、ソウルの自宅で呼吸困難に陥り、近くの病院に担ぎこまれたが、心臓まひを起こしていたという。すぐにサムスンソウル病院に移送され、心臓の血管を広げる手術を受けた。まさに間一髪だった。

朝鮮日報(日本語版)は心停止の時間は、当初発表の5分以内でなく「8分だった」と報道。「李会長の脳の損傷も当初思われていたより深刻ではないかと考えられている」との見方を示した。株式市場では「危篤説」さえとび交ったが、サムスンソウル病院側が「少し良くなった状態だ」と説明し、これを否定。病状が市場の一大関心事にもなっていることを浮き彫りにした。

 李会長は一般病室に移れるほど容体が安定しているが、当面は世界を飛び回るような激務は難しいとみられる。

継承は誰に

 実務的なサムスンの経営はグループの役員らが担っており、いまのところ障害ないが、重要な「人事」は李会長が決裁権を握っているとされる。

 サムスングループは、経営効率化に向けた事業再編のまっただ中にある。そんな改革期に起きたカリスマ経営者の不在は、サムスンそのものの危機にほかならない。

 サムスングループを率いるのは誰か。にわかに継承問題に注目が集まっている。

 目下、後継者とみなされているのが、サムスン電子の副会長で、李会長の長男で1人息子の在鎔(ジェヨン)氏だ。会長に昇格すれば、創業者で、1938年に三星商会を設立した秉●(=吉を2つヨコに並べる)(ビョンチョル)氏から3代目にあたる世襲になる。

 在鎔氏は、まさに生まれながらのプリンス。1991年にサムスン電子に入社。韓国の超名門、ソウル大学で歴史を学び、日本の慶応大学でMBA(経営管理学修士)を取得、米ハーバード大の経営大学院に進んだ。日本語、英語ができるという。

スマホ機能の特許侵害で賠償金を求めて米アップルと相互に訴訟合戦を各国で繰り広げているが、在鎔氏は2011年に行われたアップルのスティーブ・ジョブズ前最高経営者(CEO)の葬儀に招かれ、その国際的な人脈の強さを知らしめた。

 在鎔氏が12年にサムスン電子社長から副会長に昇格した理由は、当時、全世界でのスマートフォン(高機能携帯電話)「ギャラクシー」の出荷台数がアップル「iPhone(アイフォーン)」を抜き、スマホ事業を成功させたことがあげられた。

 だが、足もとの業績は、スマホとディスプレー用の販売の伸び悩みで、営業利益が2四半期連続で減少。回復はブラジルのワールドカップ開催に伴う駆け込み購入頼みだ。スマホ市場は飽和状態にあり、苛烈な競争にさらされている。サムスン電子が先行した次世代の家庭用高画質テレビとして期待される「有機ELテレビ」の将来性も不透明だ。

 この難局を乗り切る力量を在鎔氏が備えているか。市場関係者は、世襲の行方に固唾を呑んでいる。

一族は2兆円を超える財産

 聯合ニュースによると、5月12日の株式市場はグループ中核のサムスン電子の株価は前日終値比3・97%上昇したが、一方でサムスンSDIなどグループ系列会社17社のうち10社は下落した。「李会長の健康不安が浮上したことにより、経営権継承作業が加速化するとみられ、系列会社の株価は不安定な値動きが続く可能性も指摘される」と分析している。

李会長一族が株式を持ち合う「サムスンSDS」を上場させる計画もあり、これは「会長の3人の子供が相続支払いや系列会社の株式購入に必要な資金を用意するための布石」との分析が出ているいう。

 李一族の財産は莫大な額だ。財閥情報専門サイトの財閥ドットコムがまとめた調査結果として、聯合ニュースが伝えたところによると、株や不動産を含めて保有財産は計20兆6090億ウォン(約2兆580億円)にのぼる。

 李会長の保有財産は12兆8750億円ウォン。在鎔氏はこれに次いで、3兆9640億ウォン。会長の長女の富真(ブジン)ホテル新羅社長が1兆1290億ウォン、次女、敍顯(ソヒョン)サムスンエバーランド・ファッション部門担当社長が1兆640億ウォン持つという。

 相続では、創業者、秉●(=吉を2つヨコに並べる)(ビョンチョル)氏の財産をめぐり、兄弟間の訴訟が李会長の勝訴で、今冬に決着したばかり。同じ轍を踏まむように円滑に相続と経営が継承ができるかは、サムスンの重大な課題だ。

 朝鮮日報の社説は、サムスンの支配構造の変化が長期にわたり不透明になったり、再編戦略に異常が起きれば、「韓国経済に少なからぬ影響が生じかねない」と警告する。

 韓国の国内総生産の2割を占めるといわれるサムスングループ。会長の緊急入院は、韓国経済の極度の財閥依存の弱点を改めて露呈している。主導権をめぐる社内の“お家騒動”が勃発するようなことになれば、韓国経済全体の信用を損ないかねない。


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